<評価>
• 総合評価:★★★★★
→ 大学生6人が繰り広げる心理戦に、ページをめくる手が止まらない!
• 読みやすさ:★★★★☆
→ テンポの良い展開でスイスイ読めるが、後半で伏線を確認したくなる場面も
• ストーリーの魅力:★★★★★
→ 嘘と真実が絡み合う展開に最後まで目が離せない
• 登場人物の魅力:★★★★☆
→ 全体的に魅力的だが、一部のキャラクターにやや背景説明不足を感じる
• 考えさせられる度:★★★★★
→ 社会や人間関係の本質を鋭く描き、深い余韻を残す作品
<レビュー>
はじめに
皆さん、就職活動って聞くとどんなイメージを持ちますか?
スーツ姿での企業訪問、履歴書やエントリーシート、そして面接…。そんなよくある就活を舞台にした小説と思いきや、この『六人の嘘つきな大学生』は、それを超えるドラマチックな心理戦が魅力の作品です。
舞台は人気IT企業「スピラリンクス」の最終選考。6人の大学生が1つの内定を巡り、嘘と真実の心理戦を繰り広げます。嘘が暴かれるたびに揺れ動く人間関係、そして驚きの結末。
今回は、この本のスリリングな世界をご案内します!
キャラが濃すぎる!だけど気になる6人
登場する6人は、それぞれキャラが濃い!
リーダータイプで引っ張る者、冷静な観察者、感情的になりやすい者…。彼らの個性や心理描写がしっかりと描かれており、それぞれの思惑がぶつかり合うシーンは圧巻です。
ただし、誰かしら「このキャラちょっと苦手かも」と感じることも。でも、それがこの物語をリアルにしています。
スピード感抜群!だけど何度も前に戻りたくなる展開
物語はテンポ良く進み、ページをめくる手が止まりません。
とはいえ、後半で「あれ?このシーン、前半の場面が伏線だったんだ」と読み返したくなる場面もあり。大きなどんでん返しではないものの、前半の就活試験の場面の裏の意味がどんどん出てきて、何度も読み返して、「そういうことだったんだ」と思い、少し考えさせられます。
嘘と真実の境界線を見抜け!
嘘が暴かれるたびに深まる疑心暗鬼。嘘をついた理由や真相が明らかになると、「自分だったらどう行動しただろう?」と考えずにはいられません。
そして、ラストで待ち受けるどんでん返し。ここで一気に全てが繋がる快感は、この作品ならでは!
嘘をつくのは誰だ?終盤の衝撃
『六人の嘘つきな大学生』は、就活の裏側を舞台にしつつ、人間の本性や社会の闇を描いた深い作品です。テンポの良い展開と、考えさせられるテーマのバランスが見事。映画化もされているので、原作を読んだ後に映像で体験するのもおすすめです。
ぜひこの機会に、あなたも「嘘」と「真実」の境界線を探る旅に出てみてください!
![]() | 価格:1760円 |

<お問い合わせフォーム>